双子育児のための車選び
双子が生まれると分かった時、まず問題になったのは車でした。
結婚当初は僕:インプレッサ 嫁:デイズに乗っていたものの、
2台維持するのは大変だよねー、子供1人目までなら軽でいいよねー、2人目生まれたらまたその時考えよっかー、
という経緯でインプレッサを手放しており、家にあるのはデイズ1台。
さすがに無理があるやろ…と、急遽双子育児に向けた車選びをすることに。
結果的には中古のソリオ(MA15S S-DJE。両側電動スライド、自動ブレーキ、クルーズコントロール付き)を選んだのですが、そこに至るまでに考えた要素/我が家の選択についてまとめてみました。
これから双子育児(双子に限らず、2人以上育児にも適用できるかも?)を始める皆様の参考になれば幸い。
スライドドア/スイングドア
考えられる要素
スイングドア
○安い
やはり機構だったり安全性能の確保だったりで、スイングドア車の方が安い傾向にある。
スライドドア
○ドアパンの恐れがない
ドアパンというと「子が中から開けるとき」を想像しがちだけど、「外から子をチャイルドシートに乗せる/下ろすとき」に大人が尻で押してしまうケースも考えられる。
子が1人であれば、子を抱きかかえたままチャイルドシートと逆側から入って、車内でゆっくり乗せることもできるが、子が2人・かつ2列シートの場合、必然的に両ドア側にチャイルドシートを取り付けることになるのでこの方法は使えない。
電動
○片手がふさがっていても開けやすい
これに尽きる。
「片手に子を抱きつつドアを開ける」というシチュエーションが日常になるので、このメリットは大きいはず。
ものによっては足で開けられるものも。
諸々のレビューを見ていると「電動は一気に開けないからイライラする…」とか見かけますが、そう思ったら手動に切り替えて運用すればいいんです。
(大抵は切替スイッチがあるはず)
手動
○安い
安い。
我が家の選択
両側電動スライドドア必須。コスト上昇は中古車を選ぶことでカバー。
チャイルドシートの取付方法
考えられる要素
ISOFIX固定
ISOFIX対応か(固定用金具がついているか)がポイント。
知ってる?ISOFIX(アイソフィックス)!シートベルトを使わない、カンタン装着チャイルドシート|コンビ株式会社
2012/7以降に発売された車は全て対応している。(それ以前の発売でも自主的に対応しているものもある)
とはいえ、
- 希望の座席に金具が付いているか?(3列目には付いていないことが多い。その場合はシートベルト固定になる)
- 手持ちの/購入希望のチャイルドシートは取り付けられるか?(金具は付いていても取り付けられない/シート位置や使い勝手の制約がかかるケースもある)
といった点は要確認。
シートベルト固定
しっかり固定できれば大きな問題はない。
とはいえ、思ったより力とコツが必要。
// 公式の方法として見た事はないので自己責任ですが、
// 車のシートが前後にスライド可能な場合、
// シートを下げてチャイルドシート取り付け→シートを全力で前にスライド
// とすると比較的楽にガッチリ固定できます。
ISOFIXは金具の位置に取り付けるしかないが、シートベルト固定だと多少は左右位置の調整が利く。
(もちろん十分な強度で取り付けられる前提で)
我が家の選択
友人2人から1台ずつチャイルドシート(どちらもISOFIX非対応)をもらう約束をしているので、車側のISOFIX対応は問わない。
シート列数、サイズ
考えられる要素
2列シート/3列シート
大人2人+子供2人乗せるだけなら2列で良い。
3列であれば単純に人数がたくさん乗れるのはもちろん、
- 授乳やらだっこひも装着やらの作業スペースが確保できる
- 2列目・3列目に1台ずつチャイルドシートを置くことで、各列に子1人+お世話する人1人という構成をとれる
などなど。メリットたくさん。
サイズ
スライドドア式に限れば、おおむね以下のサイズでグループ分けできる。
- 軽
全長:3.4m、幅:1.48m
車種はいろいろ
子供2人はチャイルドシート次第でいけるが、同時に双子用ベビーカーは厳しいか。 - 2列シート普通車
全長:3.7m程度、幅:1.6-7m程度
ソリオ(含デリカD2)、トール(含タンク、ルーミー、ジャスティ)
いわゆるコンパクトカーより一回り小さいサイズ。 - 3列シート(小型)
全長:4.2m程度、幅:1.7m程度
フリード、シエンタ
コンパクトカーをちょい長くしたサイズ。
3列目シートの居住性は悪い。3列目を出すと荷台がほぼ無くなる。 - 3列シート(中型)
全長:4.7m程度、幅:1.7m程度
セレナ、ステップワゴン、ノア等
大きい方がいいけど、5ナンバーには抑えたいよね。ってい人向け。
3列目シートもまあまあ座れる。 - 3列シート(大型)
全長:4.8程度、幅:1.8m程度
エルグランド、オデッセイ、アルファード等
大きいは正義。
いろいろ余裕があるけど取り回しが大変。
我が家の選択
3列シートが望ましいが、自宅周辺の道路事情(4m道路、場合によっては4mないところも)、嫁の意見(ヴィッツより大きい車を運転した事がない)により、2列シート普通車または3列シート(小型)で探す。
2列シート普通車以上であれば、狙っていた双子ベビーカーを積めることは確認済み。
運転補助機能
考えられる要素
自動ブレーキ
事の是非は置いておいて、やはり運転中に子を気をとられてしまう事もあるのが現実。無いよりはあった方が良い。
一昔前はデュアルカメラの性能が圧倒的だったが、最近は電磁波でも遜色なくなってきている?
JNCAPの試験結果も参照。
自動車だけでなく歩行者などに対応しているか、車線はみ出し警告はあるか、前走車発信警告はあるか、等もポイント。
ACC
付いていると長時間の運転が圧倒的に楽。
- 使用可能速度域(低速で機能OFFとなると渋滞では使えない)
- 設定速度上限(日本車は大体横並びで110km/h強までみたい。≒70マイルってこと?)
- 車間距離調節(地域柄や個人の性格によって、ストレスのかからない車間距離は千差万別)
- 加減速の強さ調節(例えば前車との車間が大きく空いたとき、すぐに詰めるかゆっくり詰めるか。これもストレスのかからない加減は千差万別)
などが選ぶときのポイントかと。
あとは設定状況がHUDなど見やすい位置に表示されていると便利。
レーンキープ
こちらも一度使うと手放せない快適装備の一つ。
ポイントとしては、
-
使用可能速度域
- 介入具合(積極的に中央をキープするのか、車線をはみ出しそうになった時に戻す操作をするだけか)
我が家の選択
自動ブレーキは必須。ステレオカメラ式が良いが、コスト次第で電磁波でも良い。
ACC&レーンキープは、インプレッサのアイサイトに慣れ親しんだ僕のプレゼンむなしく、嫁の「子供が小さいうちは遠出しないよね」で却下。(嫁の実家は徒歩圏内、僕の実家は車で30分)
番外編
スライドドアではないけど、育児カーとして気になる存在たち。
もし需要が合うなら考えてみては。
エディックス
3列2席のシートを備え、エアバッグの干渉を受けずに前列にチャ
イルドシートを置ける数少ない車。
残念ながら新車販売は終了しており、後継車も出ていないため、中古車を探すしかない。
育児カーとして見ると唯一無二の魅力があると思うんですが…。
CX-8
スライドドアではないですが、安全性を考えた3列シートが欲しいなら超有力な選択肢です。
全長5m超、全幅1.9m超ととても日本向きではないサイズではあるものの、現実的な価格で「安全な3列目」を手に入れられる。